やばい!あと1時間で大事な人が来る! から学ぶ テストの進め方
本記事は、ソフトウェアテスト Advent Calendar 2021 11日目の記事です。
こんにちは、なそです。アドベントカレンダー11日目なんですね。早い!!
テストをしていく中で「XXまでにテストを終わらせて」と言われることもありますが、こっちは「見積もった結果YYだから無理」と返すことがあります。売り言葉に買い言葉、ちょっとギスギスした感じになることも……
当然、経験や実績等での見積もりですから全てをやろうと思うと無理だと思います。
でも、もう少し歩み寄ることはできないのかなと思うときもありました。相手も困っているからテストが詳しい人に相談しているはずです。
仕事場では上のやり取りになりますので、私生活を例に考えると腹落ちしやすいかもです。相手からの強制イベントではなく内発的なイベントに変えてもう少し自分事にしてみましょう!(この記事は、ギリギリにテストを依頼してくることを許容するわけでも、手抜きを推進しているわけではないです。新たな視点が増えるといいなぁ)
テーマ:やばい!あと1時間で大事な人が来る!
自分の部屋を見渡して見てください。
どうでしょうか?
私の部屋は、ソファーにはちょっとだけ置くつもりでおいた服 や 外から帰ってきて脱ぎっぱなしの上着。
台所には出しっぱなしの調味料や後で洗おうと思った食器……
と、部屋の中は、大事な人を迎え入れられる状態にはなっていません。
人によっては諦める、時間をズラすという選択肢もありますが、今回は1時間後に大事な人を迎え入れれるようにしてみましょう。
1時間でできること VS 最低限のお部屋クオリティ
このバランスが重要になります。
1時間で自分の許せるお部屋クオリティに近づけられるかを考えていきます。手段は問わずです。全部をやろうとすると3時間かかるかもしれませんし、15分で終わるかもしれません。ただし、目の前の掃除から始めると絶対に終わらないです。
『クレヨンしんちゃん』の作中で、野原しんのすけは散らかった部屋を片付けるときにすべてを外に退避させることで部屋だけはきれいにしたという荒業で乗り切っていたりしました。そう!方法はあるのです。(その瞬間は大丈夫だけどその後は……)
この引き出しの数が勝負の鍵になります。
机やテーブルに散らかっている小物はすべて所定の場所に戻さないという手も取れますし、押入れに退避してもらうこともできます。干しっぱなしの洗濯物もきれいに畳まなくても良いかもしれません。
- すべてを100点の状態にはできない
- 掃除中に新たな課題(掃除ポイント)が生まれるかも
- どのくらいのお部屋クオリティになるかは想像ができる
この2点をもとに時間を分けて対応することで1時間後の未来を変えることができます。
人生はマルチエンドを採用しているのです。
- 全体を見回してみる
- どこに時間がかかるかの段取りをする
- 手を動かして実際に掃除を開始する
- 次の段取りを考える
- 繰り返し
タイムボックスを活用して、15分単位にすると4つのことができます。
洗い物15分になると結構な洗い物をすることができます。
1時間後に大事な人を迎え入れそうな気がしてきませんか?
この考え方を先程のやり取りに当てはめてみるとどうでしょうか?
- 全体を見回してみる
- どこに時間がかかるかの段取りをする
掃除では自分の中で完結しますが、「このくらいならできるけど」と会話はできるようになりますよね。その上で自分が本来やろうとしていた作業(取り掛かっている作業は無くならない事が多い)と比べてどちらにするかを選択することを提案できます。
それが決まればテストを開始できますし、自分の作業との優先順位をつけることができます。
Aさん「XXまでにテストを終わらせて」
な そ「見積もった結果YYだから無理」
↓
Aさん「XXまでにテストを終わらせて」
な そ「ZZとAAだから、こことBBを手伝ってくれれば、CCくらいの品質になるんじゃない?こっちの作業はとまるけど……」
Aさん「ギリギリだけど、こっちも頑張るからおねがい」
な そ「一緒にがんばろう」
とやり取りを変えることができそうです。
掃除の方法がテスト手法だったりするので、いっぱいやり方を知っていると案を提示しやすいですね。(日々勉強)
参考:The 10 Minute Test Plan
この話と似ているかなとおもったのがGoogleの10分テスト計画です。英語なので翻訳ツールを使いながら読んでみました。
おわり
余談
やばい!あと1時間で大事な人が来る!
これがもっと早くに分かっていれば、こんなに慌てることがないので事前にカレンダーを見て確認しておくことで対応できたりしますよね(突然始まるイベントもあるので事前準備ができない場合もあります)