WACATE 2017 冬 ~すべてがTになる~ 参加レポート
どうも!なそです!!
ワカテーズハイという症状をご存知でしょうか?
WACATE2017 冬 ~すべてがTになる~ 開催概要 - WACATE (ソフトウェアテストワークショップ)
1泊2日で開催されるワークショップです。
ソフトウェアテストに関わる人たちが60名くらい集まる異色と言えば異色です。
そこでは2日間ずっとテストの話をし続けます。
その状態に慣れ、月曜日に会社に来ると周りよりもテンションが高くなっているのが「ワカテーズハイ」と呼ばれるハイテンション状態です!
テストラジオも今回のWACATEに触れてます。さらっと。
通常のセッションは、他の人に解説を任せて私はよりニッチな分科会をレポートします!
素晴らしく綺麗にまとめてくださっている人からリンクOKをもらったので、通常セッションを見たい方は、こちらをごらんください!!
WACATEは参加型ワークショップです。
参加者の自主性がかなり尊重されるワークショップでは、他では珍しい時間があります。
それは「夜の分科会」です。
語りたいテーマをぶら下げたオーナーの元に集まり、議論をするという形式です。ここにはWACATEの実行委員はあまり関与してません。オーナーを中心に議論をファシリテートしながら、意見をぶつけ合うのが分科会です。みんなで考える会です。
分科会のオーナーになるには、WACATE申込時に分科会のオーナーになりますと宣言するだけです!簡単!!
WACATEより引用
ディナーセッションが終わった後はその勢いのまま自分が語りたいテーマごとにグループにわかれ、フランクに議論をしていただきます。
恥ずかしがりやの方も人見知りの方も、遠慮なさらずテストについて思い切り語りあいましょう。
テーマはWACATEの参加申し込み時に募集しておりますので、語りたいテーマがある方はぜひテーマオーナーとして立候補していただければと思います!普段からの悩みや他のエンジニアに考えを聞きたいことなどを大胆に、かつ真剣に語ってみてください。きっと応えてくれる同士が見つかるはずです。
是非、想いのたけをぶつけてください!
参加者による分科会のため、WACATE毎にテーマが異なります。
その時に興味があることについて話をするので、その場限りになります。
そして、今回のテーマは5つでした。
- テストの妥当性
- 納得の提案
- BPPセッションの続き
- QAの立場
- テストの自動化についてなんでも答えます
そして、私は今回「テストの妥当性」のオーナーでした。
さて、今回なんだかんだで3回目のオーナーになりましたが、どうやってテーマを決めているかというとその時のトレンドを分科会のテーマにしています。
過去の分科会では、「教育」がテーマになってます。
今回とは別なテーマにしました。
テーマを決めた理由は、「テストの妥当性」について悩んでいる人がいたから。
そして、そのことに私自身が興味を持ったからですテーマにしました。
みんなどうやって折り合いをつけながら、テストしているのかなと。
分科会が始まると、気になるテーマごとに集まり議論スタートします。
今回はお悩み相談に近かったので、本人のヒアリングからスタートです。
ここでオーナーが注意しないと行けないことは大きく3つ
- 喋りすぎる人を止める
- 発言しない人に発言を促す
- タイムキーピング(時間は100分)
オーナーが最初の火をつけると周りから発言が出てきて、程よく火が大きくなります。
そうして、想像以上に思っていること、普段疑問に思っていること、疑問に思っていなかったけど人の意見を聞いて疑問に思ったことなどなど周りからいっぱい出てきます。
火がだんだんと大きくなってきた頃には、よく喋る人と全く喋らない人の2層に分かれます。この辺でオーナーがファシリテートしていきます。
が、今回はよく喋る人が喋らない人に発言を促してくれたおかげで、オーナーやることなくなりました。
それでも、議論を進めながらなので、届かないところもあります。
そこをフォローすれば良いだけなのです。
というわけで、議論がいい感じに進みました。
議論を進めていく中で、今回のお悩みは「テストの妥当性」「テストケースの妥当性」の2面があり、それぞれを切り分けて考えていく中で、取れる立場や状況。立ち回り方。失敗例。と教科書的な回答が出てこない!! そこがとても面白い。
その中で、
- テストの妥当性では「テストケースによるテスト」と「探索的テスト」が必要
- テストケースの妥当性では「どこまでテストするべきか」を検討する必要
って話になったはず・・・(メモとか取ってないので思い出しながら書いてる。間違ったらフォローして!!)
テストケースだけのテストでは、カバーできる範囲が限られています。だからこそテストレベルを分けてテストすることでそれらをカバーする必要があります。
また、テストケースによるテストだけではカバーできないので、探索的テストを実施する必要がある。それもモンキーテストではなく画面の規模等で時間を割り振るタイムボックスの探索的テストとかをオススメしていました。
画面の規模等の話は何話したかを覚えていますが、ちょっとここでは割愛します。
いきなり「探索的テスト」をやりましょうでは、難しいのでまずはテストケースのテストを実施して、バグの傾向を掴む必要があります。(7原則の4:欠陥の偏在)その傾向に則って探索的テストを実施するのが理想ではと分科会メンバーでは落ち着きました。
そのためのメトリクスや情報を集めるのも重要です。的な話をして翌日のメトリクスのセッションにぶん投げた記憶があります。(ページ下部にリンクを貼っておきましたのでご覧ください。私も何やるかわかっていなかったので目的の情報が集まってなかったらごめんなさい。連絡くだされば一緒に悩みます(うぉい笑))
次にテストケースの妥当性では、どこまでテストすべきかは担当者やユーザー側にヒアリングを行い、その水準を満たすのをゴールに実施していくべきという話になりました。どこまでもテストケースは増やすことができます。(7原則の2:全数テストは不可)
その中で取捨選別を行うのは我らテストエンジニアでは決め切れません。経営判断やPMの意向等々が必要になります。100点の基準がわからないのであれば、決めるしかないです。その決め方は私たちから動いて決めてもらう。一緒に決めていく必要があります。
また、必要なケースを洗い出すためにはたくさんのテストケースをやるのではなく、効率の良いテストケースを用意する必要があります。テスト技法を使って効率を求める必要があります。ここは翌日の「直交表に触れてみよう(仮)」にぶん投げました。
(この仮はいつ取れるんだろう?これも下に貼っておきます)
他にもテスト技法があるので、ここは頑張って勉強してもらいましょう!!
オススメの本はこれ!
ただし、いきなり深く読もうとすると深淵を覗くことになるので(失礼なやつ笑)無理のない範囲で学習を進めるのが吉♪
という感じの100分を終え、どうだったんだろうな?
どこかで話を聞けたら嬉しいですね。
そんな分科会を開催しました。周りの人がどんな分科会をしたのか興味あるなぁ。
分科会のオーナーは、気になるテーマの話ができて、みんなの意見をまとめる練習がここではできます。
答えを持っている必要はないです。ニッチ過ぎても多少は大丈夫!!
飛び込んでみると世界が変わると思いますよ♪
実は、WACATEにはさらに分科会がありまして、深夜の分科会があります。
地方から来た人たちと話をする機会がないので、その集まりっぽくなりますがここでは、全国の猛者たちが暑すぎる議論を繰り広げたりします。お悩み相談もしてくれます。進路だったり、業務の悩みだったり。
(まぁ、夜の分科会の時点で0時近いので、そこから先は自己責任です笑 ただし、濃厚なテスト談話を聞けます。今回の深夜の分科会はワークショップがもう一個開催されていました)
ちなみに私はというと
いる人捕まえて、ラジオ放送をしていました。
そんな感じで夜が更けていきます。
なかなか夜の分科会のオーナーになった話というブログは見ないので、これをきっかけに分科会のオーナーが増えてくれると嬉しい限りです!
WACATEはレポートを書いてみんなでワイワイするのも一つのアウトプットになります。ワカテーズハイのうちにブログを書いて見ましょう!!
それでは、なそがお送りしました♪
WACATE セッションの資料はこちら